この記事は、ERP導入ガイド ポイント2:ERP導入にかかる費用の続きの記事です。前回の記事では、Microsoft Dynamics GP、Microsoft Dynamics NAVおよびDynamics 365などの、中小企業向けERPを導入した際にかかるおおよその費用を紹介しました。そこで、今回の記事では、前回と同様に3社の例を使用し、ERPを導入した際にかかる期間について解説します。
「ERPの導入を考えているが、どれくらいの期間を要するのか分からない方」、「ERP導入の流れを理解したい方」におすすめの記事です。
導入期間の比較:ユーザー数・利用機能が異なる3社の例

中小企業向けERPを導入した際には、ご提案範囲やご用件にもよりますが、多くの場合3か月~9カ月の導入期間を要します。システムにカスタマイズが必要な場合は、それに伴いプロジェクトの期間も変動します。
本稼働までの流れ
中小企業向けERP導入プロジェクトにおける本稼働までの一般的な流れと、それぞれの工程に要する期間は次のとおりです。

1. 要件分析 (1~4週間)
- システム導入の目的・予算・期間・ビジネス要件を想定します。
- 要件分析が完了後、その結果に基づいて導入するERPを選定します。
2. テスト環境構築・設定 (2~7週間)
- 要件が固まったら、ベンダーがシステムの環境構築を行います。
- 構築したテストサーバーを使用し、ERPシステムのセットアップを行います。
3. 導入フェーズ (7~16週間)
- 引き続きERPシステムのセットアップを行い、テストを行います。
- アドオン開発・他システムとの統合が必要な場合は、それらも並行して行います。
4. ユーザートレーニング (2~6週間)
- エンドユーザーによる受入れテストを実施します。
- ベンダーはトレーニングマニュアルを作成します。
5. 本稼働 (数日間)
- 新システムへの切り替えを行います。
- 期首残高データ移行を実施し、前システムから移行したデータが正しく反映されているか確認します。
6. 本稼働後サポート (1~2週間)
- ベンダーが1週間から2週間ほどの現地/遠隔でのサポートを提供します。
まとめ
従来のERP導入では、多くの企業が膨大な作業とコストをプロジェクトに費やしていました。しかし、現在のERPは多くの企業に導入されたことにより、そこで蓄積されたノウハウ・実績をもとに3か月~9カ月の短期間での導入と稼働が実現できるようになりました。
この機会に是非、ERPの導入をご検討されてはいかがでしょうか。
カルソフトについて
カルソフトは、1994年の設立以来、米国の中小企業からFortune 500企業まで、幅広い顧客のニーズに合わせたITソリューションを提供してきました。米国全域とアジアを中心にオフィスを構え、主にマイクロソフトDynamics 365, GP, NAV, AXやCargowise OneなどのERPソリューションを主軸に、お客様のビジネスパフォーマンスを最大化することを使命としています。
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