Dynamics GP から Dynamics 365 Business Central クラウドへの移行

Tabata USA（TUSA）は、15年以上にわたりMicrosoft Dynamics GPを利用しており、その間に何度もアップグレードを行ってきました。しかし、長年にわたる多数のカスタマイズ機能の追加により、データベースはますます複雑化していました。このような形での情報の蓄積の結果、ごく少数の従業員の経験や知識に大きく依存していきました。同社が成長を続ける中で、システムを効率的に管理することは年ごとに困難になり、新しい従業員がその複雑な構造を習得するのにも苦労していきます。さらに、データの分析やアクセスに多くの時間を要し、業務や顧客サービスにも支障をきたしていました。 そこで、TUSAではクラウド上でまずMicrosoft 365を導入し、Microsoftアプリケーション（Outlook、Excel、Teamsなど）のシームレスなエコシステムの利便性、可視性、コスト削減効果などを実現しました。すべてのデータを同期し、サブスクリプションライセンスを一元的に管理できる機能は、TUSAにとってビジネス上の大きな利点となっています。この経験を基に、次のステップとして、同社は、現行システムを最新の技術に置き換え、クラウドへ移行する決断をしました。TUSAは積極的に、ビジネスの拡大と変革に向けて準備を進めていき、その一環としてMicrosoft で世界中で最も販売数多い最新のDynamics 365 Business CentralをERPとして選択するに至りました。 TUSAはMicrosoft Dynamics GPの初期導入時からCalsoftとパートナーシップを組んでおり、デジタルトランスフォーメーションを進める上でCalsoftのノウハウを基に移行プロジェクトを進めていきました。その時を振り返りながら、TUSA社のメンバーは次のように話をしてくれました。「Calsoftは最初から私たちとともに歩んできました。彼らは私たちのビジネスや要件を深く理解しており、これまでの長年にわたって、改善、簡素化、カスタマイズなどの提案得ながら、常にを密接に話をしてきました。新しいプロジェクトを開始する際に、私たちのビジネスニーズをこれほどよく理解しているパートナーがいるというのは安心感があります。それは、彼らが私たちの日常業務やシステムを理解し、深く関与してくれたからです。」

業務プロセスの改善とシステムの利便性

・TUSAは、自社の業務フローを慎重に見直し、効率的でない手順の改善により、よりスムーズな運用を実現。 ・Microsoft Dynamics GP（GP）と比較して、Business Central（BC）は非常にユーザーフレンドリーで、新しい従業員の方もすぐにシステムの使用をスムースに開始。 ・ERPシステムの理解が一部の従業員に依存する状況も解消。 ・Microsoft 365アカウントとの統合により、顧客とのコミュニケーションにおけるTUSAユーザーの生産性が大きく向上。 ・移行プロセスの一環として、古い商品、顧客、ベンダーなどの不要なマスターデータを削除し、新しいシステムが効率的に動作するようにしました。これにより、業務の簡素化と、不要または古いデータによる混乱の防止が実現。

データの迅速な可視化・分析・共有

・TUSAのメンバーは、必要なデータにスムーズかつ簡単にアクセスでき、Excelに便利にダウンロード可能に。 ・データがすべて一元化されたことで、必要な情報を探すために複数の画面を操作する時間が大幅に削減。 ・合理化されたアプローチにより、顧客サービスが向上し、問題解決が迅速化するとともに、従業員の生産性も向上。

現代のリモートワークスタイルに適したERPシステム

・クラウドベースのERPへの移行により、TUSAは遅いVPN接続への悩みからも解放されました。その結果、Microsoft 365やDynamics 365 Business Centralシステムに世界中どこからでも迅速かつ安全に接続できるようになりました。

新たなビジネス機会への自信

・クラウド上のBusiness Centralのユーザーレベルの権限管理により、TUSAは外部企業に対してシステムの安全なアクセスを提供できるようになりました。この外部柔軟性により、TUSAは新たなビジネスチャンネルのアウトソーシングやパートナーシップの確立が可能となり、必要なデータを迅速に共有できるようにもなりました。